子犬や子猫の入手方法としては、(1)一般の家庭で生まれた子をゆずってもらう、(2)ペットショップやブリーダーから購入、(3)動物病院や保護施設に保護された子を引き取る、などがあって、それぞれに長所と短所があります。
ポイントは、できるだけ事前にその子の情報を集めること。親はどんな性格か、先天的な病気がないか、これまで暮らしていた環境は衛生的か、親や兄弟と一緒にすごしていたか、性格はどんなタイプか(恐がり・社交的など)など。ゆずってくれる相手に、いろいろ質問してみましょう。
ペットショップでもブリーダーでも、本当に動物のことを想って販売していれば、必ず子犬や子猫について詳しく教えてくれます(動物愛護管理法でも「動物を販売する時には、その動物の特性や健康状態などについて詳しく説明し、顧客の署名をもらうこと」と定められています)。反対に、質問してもちゃんと答えてくれなければ、そこから子犬を迎えるのは見合わせた方が良いでしょう。
「値段が安いから」「見た目が気に入ったから」といった理由だけで選んでしまうと、後からさまざまなトラブルが起きるケースもあるので要注意。また飼い主さんの年齢や生活スタイルによっては、子犬・子猫ではなく大人の犬や猫を引き取った方がかえってうまくいく場合もあります。いろいろな方法を検討し、信頼できる相手から譲り受けるようにしましょう。
犬種の多くは、人間が何らかの目的があって意図的に作り出したもの。そのため犬では、犬種による性格や行動パターンの違いが大きいと言われます。一方、犬ほどではありませんが、猫も猫種によって「活発」「あまり鳴かない」などの特徴があると言われます。
純血種の犬や猫を飼う場合は、自分の性格や体力、ライフスタイル、住環境、家族構成などを考えて、それに合った犬種・猫種を選ぶ必要があります。
例えば、犬に費やす時間がたっぷりあり、ドッグスポーツを楽しみたい人なら、活発で人と一緒に働くのが大好きな犬種を選ぶと良いと思います。一方、高齢だったり赤ちゃんがいる人であれば、おだやかでのんびりした性格の犬種が適しているでしょう。
また、忙しくて被毛のお手入れにあまり時間をかけられないという人は、長毛の猫種は避けた方が良いかもしれません。
気になる子がいたら、必ずその犬種・猫種の長所はもちろん、短所も調べてみてください(長所ばかりの犬種・猫種はありません!)。その犬種・猫種を飼っている人や獣医さん、ドッグトレーナーさんに意見を聞いてみるのも良いでしょう。