大友ファミリーの犬&猫飼育日記 ハジメのニャンコ飼育日記 キトゥン編

Story09<動物を飼うことの責任>学校からの帰り道、捨てられた子猫を見つけちゃった

捨て猫や迷い猫を見つけたら?

 捨て猫や迷子の猫を見つけたら、できるだけ保護してあげてほしいと思います。「猫は外でも暮らしていけるでしょ」と思いがちですが、飢えや寒さと戦わなくてはならない野良猫の暮らしは、私たちが考える以上に過酷なもの。飼い猫では15歳以上生きる子もそう珍しくない一方、野良猫の寿命は平均4〜5年と言われます。
  生後間もない子猫や、それまで家庭で飼われていた猫が、いきなり野良猫として暮らしていくのは不可能に近いでしょう。

 迷子の猫を保護した場合は、まず近隣の保健所や動物愛護センターに連絡し、探している人がいないか聞いてみましょう。近所にポスターが貼られていたり、インターネットに迷子情報が出ている場合も。愛する猫がいなくなって悲しんでいる飼い主さんのことを考えてできるだけ情報を発信してあげてください。

 一方、身寄りのない猫の里親を探す場合は、里親募集のポスターを貼ったり、地域の新聞や雑誌に情報を掲載してもらう、などといった方法があります。近隣の動物愛護団体に連絡するのも良いですが、きちんとした活動をしている団体か見極める必要があります。

室内飼育でも避妊・去勢は必要?

 「うちの子は室内だけで暮らしていて、妊娠の心配はないから、手術は必要ない」と考える飼い主さんは多いのではないでしょうか?
  しかし、避妊・去勢には「予期せぬ妊娠を防ぐ」というだけでなく、猫がストレスを感じずに快適に暮らしていくためにもメリットがあるのです。
  猫は、メスでは生後7〜8カ月くらい、オスでは1歳前後で性成熟を迎えます。メスには1年に複数回、発情が訪れ、その期間は大きな鳴き声をあげたり、体を床にこすりつける、腰を上げるなどのポーズをとったりします。一方、オスは性成熟すると「自分の縄張りを守ろう」という意識が強くなり、他のオス猫とケンカをしたり、スプレー行動(自分の縄張りを示すため、強い臭いのする尿をあちこちに引っかける行動)なども行うようになります。
  こうした猫の行動は、生殖本能に基づくもので、人間の力で抑制するのは難しいものです。飼い主さんにとっても迷惑な行動ですが、猫たちにとっても「欲求が満たされない」という点でストレスになります。避妊・去勢を行うことで、こうしたストレスから解放することができるのです。また、メスでは子宮蓄膿症や子宮内膜炎、乳腺腫瘍、オスでは精巣腫瘍などの病気の予防にも有効です。

 避妊・去勢手術は「かわいそう」「自然のままがいい」といった意見もありますが、猫とっては自由に交配してどんどん子孫を増やすことこそ「自然」な状態とも言えます。そうさせられない以上、生殖への欲求を残したままの方がかわいそうかもしれません。
  将来、ご自分の猫に子供を産ませる予定がない場合は、考えてみてくださいね。
スーの気持ち

  1. ペットを飼う前に…
  2. 子猫を迎える前のチェックポイント
  3. 飼育の環境を整えよう
  1. 基本的なしつけ
  2. 食事の上手な与え方
  3. 室内飼育のポイント
  1. メディカルケアの重要性
  2. 子猫の社会化
  3. 動物を飼うことの責任

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