●総合栄養食を与えよう!
猫の主食となるフードを選ぶ場合は、パッケージに「総合栄養食」の表示があるものを選びましょう。総合栄養食は、水と一緒に与えることで猫に必要な栄養をバランスよく摂取できるよう考えられたフードです。パッケージに「一般食」と書かれている場合、それだけでは猫に必要な栄養を満たすことができないこともあります。必ず総合栄養食と並行して与えてください。
●ライフステージ別、機能別のフードを活用しよう!
総合栄養食フードの中には、年齢(ライフステージ)別に分かれたものや、低カロリー、毛玉ケアなど機能性を持たせたものがあり、上手に取り入れると猫の健康維持に役立ちます。特に、成長段階に応じて必要なカロリーや栄養バランスが変わりますから、年齢に合ったフードを選んであげることは大切。また、太り気味の子には低カロリーのフードを与えるのも効果的ですが、太った背景には病気が潜んでいる場合もあるので、フードを切り替える前に動物病院を受診しましょう。
●出しっぱなしはNG!
猫はフードを出しっぱなしにしても、一気に食べてしまうことはあまりなく、むしろ出された食事を少しずつ時間をかけてムラ食いする子が多いようです。そのため、いつでも食事ができるようフードを出しっぱなしにしている飼い主さんもいますが、健康な成猫にはオススメできません。
フードを出しっぱなしにしていると、猫の1回の食事量がわからず、適切な健康管理ができません。猫によっては食べ過ぎて太ってしまう子も。またフードが酸化して品質が悪くなり、衛生上も問題があります。
食事は1回分ずつ分量をはかって与え、1時間経ったら残っていても片付けて。ただし、水はいつでも新鮮なものを飲めるようにしておきましょう。
※参考サイト:日本ヒルズ・コルゲート株式会社
●急激なダイエットは危険!
私たちはよく「ちょっと太ったからダイエットしよう」と言って、食事を減らしたりしますよね。猫の場合も、ダイエットの基本は食事制限。毎日の摂取カロリーを少なめにして、徐々に体重を落としていきます。
ただし、食事の量を急激に減らすのはNG! 太めの猫は、肝臓に脂肪が蓄積する「脂肪肝」という病気になりやすいのですが、この病気の子が4〜5日絶食すると、一気に症状が悪化して死亡する場合もあります。
猫のダイエットは、1日の食事量をまず5%減らして1ヵ月後に体重を量ります。その次に、その量のさらに5%を減らし1ヶ月与える……というように、時間をかけて食事量を減らしていくしかありません。その間、猫にも飼い主さんにもストレスが生じますから、最初から太らないように気をつけてあげるべきなのです。