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- Story03 健康診断を受けよう編
猫は具合が悪くてもあまり表に出さないので、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行してしまうことがよくあります。
若くて特に健康に不安がなくても、年2回くらいは動物病院を受診して、健康診断を受けましょう。5歳以上になったら人間で言えば中年期。猫は人間よりも年をとるスピードが速いことを考慮して、最低でも年4回くらいは受診してほしいと思います。
ひと口に「健康診断」と言っても、具体的な検査の内容は動物病院によってさまざま。一般的には下記のような流れで行うところが多いようです。
(1)問診
飼い主さんからペットの様子を詳しく聞きます。元気・食欲はあるか、運動量は、便の調子はどうか、気になる症状はあるか、など。
(2)視診・触診・聴診
飼い主さんの話を踏まえて、獣医師がいろいろな角度から体の状態をチェックします。目・耳・口の中を調べたり、皮膚や関節の状態を確認。また、聴診器で心音を聞いて心臓の状態なども調べます。
(3)血液検査
上記の検査で必要と判断された場合や、飼い主さんが希望する場合に行います。血液検査では、血液の性状や肝臓・腎臓の状態など体内のさまざまなことがわかります。中年以降になったら、定期的にやってあげましょう。このほか、必要に応じてX線検査や超音波検査、心電図検査などをすすめられる場合もあります。
●普段の状態がわかるように
愛猫の具合が悪くなって動物病院へ行く際、全身をキレイにしてから連れて行くと、かえって状態を判断しにくくなる場合があります。体の汚れや目ヤニなどもそのまま連れていきましょう。病院で聞かれたことに正直に答えるのも大切。つい「オヤツをあげてることを話したら怒られるかな」などと考えがちですが、適切な診断のためにありのままを伝えて。
●緊急の時はいったん電話を
動物病院へ行く前はあわてていることも多いですが、何を持っていけばいいか、どのようにして連れて行くのか(キャリーが必要か)などを確認すると安心です。救急の場合は事前に電話で症状を伝えておけば、到着してからの診断や治療がスムーズになることもあります。
●健康な時にも受診しておこう
病気になってから受診するより、元気な時から受診しておく方が診断はスムーズになります。定期健診などを通じて、その獣医さんの考え方などを聞いておきましょう。信頼できる先生を見つけておけば、イザという時に安心です。また、普段あまり外出しない猫は知らない場所へ行くとストレスになることも。元気な時に受診して少しずつ慣らしておきましょう。