飼い主さんが"一緒に遊ぼう!"と思っても猫の方が乗ってこないことはよくあります。猫の遊び心に火をつけるには、いくつかポイントがあるのです。
POINT 1 猫の遊びたいタイミングを見極める
猫は基本的に自分のペースで行動するのを好みます。大好きな飼い主さんに誘われても、気が乗らない時は反応せず、むしろしつこくされるのを嫌がります。
猫が遊びたい気持ちでいるサインとしては、(1)自分からそばに近づいてくる、(2)飼い主さんの足や手に頭や体をこすり付けてくる、(3)(何か期待するような目で)飼い主さんをじっと見つめる−などがあります。愛猫の気分の波をうまくキャッチしてあげましょう!
POINT 2 獲物の動きをマスターする
猫の遊びの基本は"狩り"。目の前で動くもの−−特に野生下で捕らえていたネズミ、小鳥、虫、ヘビなどの動きには、どんな子でも本能的に反応します。それぞれの獲物の動きを再現してあげましょう。
■ネズミタイプ
猫じゃらしなどのオモチャを使って(ネズミの形でなくてOK)、チョロチョロ走り回る動きを再現します。最初は動いたり止まったりして猫の注意を引きつけ、少しずつ猫の方へ近づけます。猫が手を出したら、あわてて逃げ出すイメージで素早く動かすと、猫は捕まえようと身を乗り出してくるはず。
■虫タイプ
不規則な動きもさることながら、カサカサ、コソコソ、シャカシャカといった枯れ葉がこすれあうような音を立てるのがポイント。ビニール袋や紙袋の下に隠しながら、猫じゃらしを動かすのも効果的です。
■小鳥タイプ
棒にヒモを結び、その先に羽毛や人形などが付いたオモチャを用意します。棒を上下にバタバタと動かしたり、左右に振ったりして"傷ついた獲物"の動きを再現。
■ヘビタイプ
ロープ上のオモチャや棒の先にヒモがついたオモチャなどを、床の上でニョロニョロと動かします。時折、猫と対決するようにオモチャを近づけると、「向かってきた!」と感じてより興奮します。
POINT 3 オモチャは複数用意しよう
猫は好みにうるさい反面、意外に飽きっぽいところがあります。いつも同じオモチャで遊んでいると、ある日突然、飽きてそっぽを向くことも。
その子の好むタイプのオモチャをいくつか揃えておき、ローテーションで遊んであげるようにしましょう。注意したいのは、人間の手や足をオモチャ代わりにしないこと。気分が盛り上がって興奮すると、猫はつい人の手足を咬んだりしがちですが、そうなる前に飼い主さんの判断で遊びを終了してください。