子猫は小さいほどかわいく感じるものですが、あまり小さい時に引き取ってしまうのはおすすめできません。食事や健康管理などのお世話が大変なのはもちろんですが、生まれて3週〜9週までは「社会化期」と言って、子猫が社会性を身につける上でもとても重要な時期にあたります。子猫は、この時期に母猫や兄弟猫と触れ合うことで、猫としてのコミュニケーションの基本を学ぶのです。
また同時に、社会化期は人間を含めた周囲の環境に慣れやすい時期でもあります。猫は成長すると新しい環境や刺激にはなじみにくくなりますから、この時期にいろいろな刺激に慣らしておくことがとても大切です。こうした点から、適切な環境で生活している子猫の場合は、生後2カ月頃まで親や兄弟と一緒にすごさせてから引き取るのが良いでしょう。
社会化期をすぎてから家に迎える場合は、「それまでどんな環境で育ってきたか」が重要になります。あまり早くに親猫や兄弟猫から引き離され、また人間とふれあう機会も少なかったような場合は、他の猫をまったく受け入れなかったり、飼い主さん以外には誰にもなつかなかったりする可能性もあります。