子犬の心身の発達レベルや生活環境などによって異なりますが、一般的に生後8週齢くらい(生後2カ月をすぎたくらい)が一番良いだろうと言われています。
子犬にとって生後3週〜14週は「社会化期」といって、社会性を身につけるための大切な時期です。
子犬はこの時期に、親犬や兄弟犬との触れ合いを通じて、犬同士のコミュニケーションの基礎を学びます。また、人間や人間社会のさまざまなものに慣れ、人間と共に暮らす準備をしていきます。
子犬を入手する時期が早すぎると、犬同士の付き合いがうまくできなくなってしまうことがありますし、母犬から早く離れることで肉体的にも精神的にも不安定で、体調を崩しやすくなったり、臆病な性格になることが少なくありません。
一方、14週以降に飼い主さんのもとへ引き取られると、社会化期をすぎているため、新しい環境に慣れにくい可能性があります。こうした点から、生後7週齢までは母犬や兄弟犬とすごし、8週齢くらいで家庭に迎えるのが良い、と考えられているのです。
子犬が来る前に準備しておきたいものは次の通り。
・ドッグフード…子犬用。「総合栄養食」と書いてあるもの。
・食器…ごはん用と水飲み用の2つ。
・トイレ…ペットシーツとトイレ用のトレーやサークル。
・寝床になるもの…持ち運びもできるクレートなど。
・オモチャ…噛むおもちゃ、持って来いや引っ張りっこをするおもちゃなど数種類。
フードは、最初は食べ慣れた食事の方が安心するので、これまで与えていたフードを分けてもらっても良いでしょう。トイレは、排泄物のついたペットシーツなどをもらって、新しいトイレににおいをつけておくと、子犬が理解しやすくなります。
寝床は、子犬が安心して眠れる場所になるように。母犬や兄弟犬のにおいのついたタオルなどを敷いておくと、子犬の寂しさを軽減し、クレートを安心できる場所と認識させられます。
◆環境を整えるのも大事!
室内を見渡して、子犬がイタズラすると危険なものや壊されて困るものは片付けておくこと。電気コードや観葉植物、薬品類、食べ物のニオイのついたビニール袋などは要注意。大切な家具には苦い味のスプレーをしたり、カバーをかけたりして対策を。子犬は思いがけない行動をすることがあります。子犬の行動範囲に危険なものがないよう、十分注意しましょう。
※参考サイト:日本ヒルズ・コルゲート株式会社