大友ファミリーの犬&猫飼育日記 マユのワンコ飼育日記 パピー編

Story07<病気から愛犬を守る>こわーい病気は予防が大事なんだって!

フィラリアはどうやって感染するの?

 フィラリアは犬から犬へ直接に感染するのでなく、蚊を通して(媒介と言います)感染していきます。
  まず、すでにフィラリア症にかかっている(体の中にフィラリアが住みついている)犬の血液を蚊が吸います。フィラリア症の犬の血液中には“ミクロフィラリア”と呼ばれるごく小さな虫がたくさん含まれていて、吸血時に同時に蚊の体内に入ります。これらは蚊の体内で成長して “感染幼虫”となります。この感染幼虫を持った蚊が再び犬を吸血する時に、感染幼虫は犬の体内に侵入します。
  犬の体内に入ったフィラリアは、脱皮をしながら成長します。最初の頃は、皮下の脂肪組織や筋肉の間などを移動していますが、ある程度の大きさに育った後、血管に入り込んで心臓や肺動脈へ移動します。体内に入ってからおよそ3〜5カ月かけて最終の寄生場所にたどりつくことになります。成虫はやがて大量のミクロフィラリアを産みはじめ、それらは血流に乗って全身へと広がるのです。

●感染するとどうなる?
 感染の初期ではほとんど症状はみられません、最初に気づくのは“咳”ですが、だんだんと病気が進むにしたがって、さまざまな症状が出てきます。お腹に水がたまってふくらんでくるようになると、かなり悪い状態です。
  これらはだんだんと病気が進んだ場合ですが、まれに急性で悪化することもあります。多くは突然“真っ赤なおしっこ”を出して、すぐに処置しないと短時間で死亡してしまうこともあります。
  フィラリア症の恐いところは、感染の初期にはほとんど症状がなく、その後、数年かけてゆっくりと病気が進行していくこと、病気が重篤になってしまったら傷んだ体は元通りにはならないことです。

 成虫が心臓などに寄生した場合、成虫を駆除できる薬を投与したり、外科的な手術によって除去するなどの治療が行われます。しかし、どちらの方法も犬に危険を伴う可能性があり、犬の体に大きな負担をかけてしまいます。

フィラリア症を予防するには?

 フィラリア予防は“蚊に刺されない”のが一番ですが、たとえ室内で暮らしていても、蚊を完全にシャットアウトするのは難しいですよね。
  そこで定期的に駆虫薬を投与してあげて、体内に入り込んでしまった幼虫を駆除するという手段がとられます。たとえフィラリアの感染幼虫が体内に侵入しても、心臓や肺に移動する前の段階で駆除してしまえば、健康を害する心配はありません。今では月に1回だけの駆除薬が主流になっています。
  この薬を与える期間は毎年、蚊が飛び始めた1カ月後から蚊がいなくなった1カ月後までの間ですが、この期間は地域によって異なります。詳しくは動物病院で説明を受けてください。

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