膀胱に炎症が起きることを膀胱炎(ぼうこうえん)と言います。猫の場合、原因が不明なことも多いのですが、ストレスなど目に見えないことが引き金で膀胱炎になることもあります。膀胱炎になるとトイレへ行く回数が増えたり、血尿が見られたりします。ミミちゃんのように少しでも異変に気づいたら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
膀胱炎もそうですが、猫は泌尿器系の病気にかかりやすいと言われます。気づかずに放置してしまい、病気が進行すると短期間で死に至るようなケースもあります。日頃から、愛猫がトイレに行く回数や尿の状態(量、色など)に、気をつけてあげてほしいと思います。
ほかにも注意しなければならない猫の病気はいろいろありますが、猫は野生の暮らしの名残りなのか、自分の体調が悪くてもそれを隠そうとする習性があります。そのため、飼い主さんが気づいた時にはかなり症状が進んでしまっている、といったことが少なくありません。
愛猫の異変に早く気づくために大切なのは、「いつもの状態」を知っておくこと。おすすめはスキンシップを兼ねた毎日のボディチェック。体のすみずみに触って、何か変わったことがないかチェックします。
また、トイレの回数や食欲、寝る時の場所や姿勢など、行動や仕草にも病気のサインが表れます。普段から愛猫の暮らしぶりをよく観察して、ちょっとした変化を感じとれるようにしてあげたいものです。