◆ブラッシング
ブラッシングは、被毛についたゴミや汚れを落とすだけでなく、余分な抜け毛を取り除き、皮膚の新陳代謝を促す効果があります。毛の抜け変わりが早くなるので、毛づやも良くなるのです。また、毛のもつれを放置すると毛玉になり、その下の皮膚が蒸れて炎症を起こすことも。犬種や毛の長さに関係なく、できるだけ毎日やってあげてください。
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◆歯みがき
犬は人間と違って虫歯がほとんどない反面、歯の周囲の組織(歯肉や歯を支える骨など)に炎症を起こす「歯周病」が非常に多く見られます。
歯周病の原因は、歯に付いた歯垢(しこう)から排出される細菌。歯垢は時間がたつと石灰化して歯石(しせき)となります。歯石を除去するには、動物病院で全身麻酔をかけての処置が必要となってしまいますから、家庭で歯みがきを行って歯垢が歯石になる前に落とすことが大切です。
歯垢が歯石になるサイクルは犬では3〜5日程度。そのため基本は毎日、最低でも3日に1回は歯みがきをするようにしてください。
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◆爪切り
爪が伸びすぎると、歩きにくくなるだけでなく、巻き爪になって足の裏に刺さることも。散歩時間の長い子は自然に爪が削れることもありますが、室内飼育の犬では定期的な爪切りが必須です。
ただ、犬の爪は血管が通っているため、深く切りすぎると出血します。一度でも失敗すると犬が嫌がってしまい難しくなることも。無理はせず、定期的にトリミングサロンや動物病院で切ってもらいましょう。
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◆耳そうじ
特に汚れていなければ何もしなくてOKですが、耳の内側を見て汚れている場合はガーゼなどでやさしく拭いてあげましょう。綿棒でゴシゴシこすったり、耳の毛を無理に抜くと、かえって炎症を起こすことがあるので注意して。耳垢が多かったり、普段と違うニオイがする場合は、早めに動物病院へ相談してください。
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◆肛門腺絞り
犬の肛門の両脇(肛門の左右斜め下あたり)には「肛門嚢(こうもんのう)」という分泌腺があります。ここに分泌液がたまるため、定期的に絞る必要があります。肛門嚢がある部分を指でぐっと押すと、肛門から分泌液が出てきます。ニオイが強いため、シャンプー時に一緒に行うのがオススメです。分泌液がたまりすぎると、化膿や炎症を起こすので、自分でできない場合はトリミングサロンや動物病院にお願いしてください。