せっかく飼い主さんが遊びに誘っても犬が乗ってこなかったり、逆に興奮しすぎてうまく遊べなかったり……といった悩みを持つ人は多いようです。愛犬と安全に楽しく遊ぶために、いくつか知っておいていただきたいポイントがあります。
POINT 1 真剣に遊ぶ
「犬のために遊んであげる」といった消極的な姿勢では、犬もあまりやる気が起きません。一緒に遊ぶ時には、飼い主さんも犬と同じくらい楽しむつもりで少し大げさな声・身振りで遊んであげると、犬も俄然やる気になります。一緒に真剣に遊ぶことで、飼い主さんと犬の間に信頼関係が築かれていくのです。
コングやぬいぐるみなど、ひとり遊び用のオモチャを与える時も、最初は飼い主さんが一緒に遊んであげて、そのオモチャの楽しさを教えてあげましょう。
POINT 2 犬の興奮をコントロールする
遊びが始まったら、犬も飼い主さんも思いっきり楽しんでOKですが、興奮しすぎると人の手を咬んでしまったり、飼い主さんの指示を聞かなくなって危険が伴う場合もあります。一緒に楽しく遊びながらも、飼い主さんは犬の興奮をコントロールしてあげることが大切なのです。
●興奮したらいったん「小休止」を教えよう
犬が興奮して飛びついてくる間は遊び始めず、落ち着くまで待ちます。犬が落ち着いて、自分からオスワリしたら「ヨシ!」とほめて遊びをスタート。遊びの間も、犬が興奮してうなったりしたら動きを止めてクールダウンさせます。
これを繰り返して「興奮したら遊べない」「落ち着いてオスワリしたら、また遊べる!」と犬に理解させるのがポイント。日常生活の中でも「飼い主さんの指示に従ったらイイコトがある」と思わせるのに役立ちます。
POINT 3 短時間で回数を多く!
1日1回、長時間遊ぶよりも、短い時間で何度も遊ぶ方が犬を飽きずに楽しませることができます。大切なのは、遊びの始まりと終わりのタイミングを飼い主さんが決めること。犬が「遊ぼうよ」と誘ってきたら、無条件で応じるのではなく、いったん「マテ」などの号令をかけて指示にしたがったら遊んであげます。
そして、必ず犬が飽きる前に遊びを終了すること。“遊び=飼い主さんからのごほうび”とすることが大切です。