子犬の頃は1日中、元気いっぱい走り回っていた子も、年齢を重ねるにつれ少しずつ落ち着いてきます。気づくと、一緒に遊ぶ時間も少なくなり、愛犬と触れ合うのはお散歩の時くらい……となってしまう人もいるのでは?
犬は本来、成犬になってからもよく遊ぶ動物です。野生のオオカミは子供の頃しか遊びませんが、犬のように人の手で飼い慣らされた(家畜化された)動物は、大人になってからも"幼い子供の心"を持ち続けているため、いくつになっても遊ぶのだ、と言われます。
また純血種の犬の多くは、狩猟や牧羊など人間の仕事を手伝うために作り出されて来ました。そうした犬種にとっては、何も仕事のない現在の暮らしは退屈で、余ったエネルギーのはけ口として吠えたりモノを壊すなどの困った行動を起こすことも少なくないのです。
犬のあり余るエネルギーを発散し、生活の中に楽しい刺激を与えてあげるためにも遊びは非常に大切な要素。マユちゃんのように雨でお散歩に行けない時でも、室内でできるいろんな遊びのパターンを知っておけば、ストレスをためずに楽しく過ごすことができます。
さらに、犬は一緒に遊んでくれる飼い主さんのことをよりいっそう好きになりますから、犬と飼い主さんの関係がより良くなることにもつながるのです。
中には遊びに慣れていない子もいますが、オモチャなども活用しながら上手に誘って、楽しさを教えてあげてほしいと思います。