(1)できるだけほかの犬と一緒に楽しく遊ぶ時間を作る
社会化期に、子犬はまず母犬や兄弟犬とのふれあいを通じて、犬同士のコミュニケーション技術を身につけます。この時期に、ほかの犬とあまり接する機会がないと、犬でありながらほかの犬と仲良くできないワンちゃんになってしまいがち。成犬になって「他の犬を見ると激しく吠える」などの問題が発生する場合もあるので要注意です。
(2)できるだけさまざまなタイプの人と楽しくふれあう機会を作る
家庭の中で暮らす犬にとっては、犬同士だけでなく人や異種の動物にも慣れることも大切です。社会化期に家族だけとしか接していないと、成犬になってから知らない人を過剰に怖がるワンちゃんになってしまうことも。
子犬の間に、家族以外のさまざまなタイプの人(男性、女性、子供、制服を着た人、めがねをかけた人…など)からオヤツをもらったりして、慣らす機会を設けましょう。
(3)日常の中の音や刺激に慣れさせる
電車、雷、花火などの大きな音や、走っている自動車や自転車、乳母車、人込みなど、これから人間社会で暮らす上で必ず遭遇するような刺激に対して、少しずつ無理のない範囲で慣らしていきます。
◆社会化トレーニングの注意点
上記のような社会化トレーニングを行う場合、いきなり強い刺激を与えると子犬はかえって恐怖心を抱き、逆効果になってしまう場合があります。“楽しみながら慣らすこと”が何よりも大切ですから、少しでも怖がったら無理強いはしないこと。動物病院やしつけ教室のパピークラスに参加し、専門家の指示を仰ぐのがお薦めです。