子犬は生まれてすぐは母乳を飲んで育ちますが、生後3〜4週の乳歯が生え始める頃になると、離乳食(子犬用の離乳食か、ドライフードをふやかしたもの)を食べ始めます。生後2〜3カ月くらいで、徐々に普通のドライフードを食べられるようになります。
成長期の子犬は、成犬よりも体重あたりの必要な栄養量が多く、バランスの良い食事が不可欠です。そのため、子犬には主食として『総合栄養食』の表示のある子犬用(または成長期用)のドライフードをお薦めします。
フードの分量はパッケージの裏に記載されている分量が基本。ただし、食欲には個体差がありますので、ガツガツと食べてお皿をなめるようならおかわりを与えるなど調節してください。また定期的に動物病院で体重をチェックしてもらうと同時に体格にも問題がないかみてもらうと安心です。
食事の回数は、生後2〜3カ月頃は1日4〜5回とし、6カ月を目安に徐々に1日2回に減らしましょう。生後半年から1年くらいで、体重の増加が止まったら、成犬用のフードに切り換えていきます。
※参考サイト:日本ヒルズ・コルゲート株式会社
◆しつけから見た食事の与え方
食事は、子犬のしつけにおいても大切な時間。「飼い主さんは自分にとって命の糧をくれる大切な存在」ということを印象づけます。子犬に催促されるままに食事を与えるのではなく、必ず「おすわり」や「まて」の号令を出して、それに従ったら与えるようにします。
ただし、しつこく食事を待たせたり、食べている途中で食器を取り上げたりする必要はありません。食事中に食べ物を奪われると、子犬は食べ物を守ろうとしてうなったり、咬んだりするようになり、将来的に深刻な問題となる場合があります。
これを防ぐためには、食事を最初からすべて与えず食べている途中で追加するようにするか、子犬が食べている時に横から好物を入れてあげるようにします。「食事中に人間が近づくと良いことがある」と教えるのがポイントです。
また、飼い主さんの食事中、テーブルから食べ物をあげるのは厳禁です。何度かあげてしまうと、子犬はあっという間におねだり行動を学習し、よくない習慣を身につけてしまいます。人間用の食べ物は犬には味付けが濃く、犬の健康にもよくありませんから注意して!