大友ファミリーの犬&猫飼育日記 マユのワンコ飼育日記 シニア編

Story05<かかりやすい病気>病院で会ったポメちゃん。白内障なんだって…

白内障以外にシニアの子で気をつけたい病気は?

●歯周病
 歯垢中の細菌によって引き起こされる歯の周囲の組織の炎症のこと。シニアの犬の多くは歯周病にかかっていると言われます。
  たかが歯と思われがちですが、口の中の痛みのため食事がとりにくくなって栄養不足になったり、細菌が全身に回って心臓や肝臓、腎臓などの病気を引き起こすこともあります。十分な注意が必要です。
歯周病についての解説はこちら!

●心臓疾患
 心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たす重要な臓器ですが、シニアになると心臓の弁(べん)や筋肉に変化が起きて機能が低下することがあります。
  特に小型犬で多いのは「僧帽弁閉鎖不全症」。老化などによって心臓の左心房と左心室の間の弁(僧帽弁)が変性すると、完全に閉じなくなって血液が正常に流れなくなります。それにより、全身にめぐるべき血液の量が足りなくなり、心臓がもっとがんばってしまうことで、さらに弁が悪くなり……と、いわゆる悪循環を起こしてしまい、さまざまな障害を引き起こします。
  病気のサインとしては、朝方や夜、運動時に咳が出る、運動中に息切れする、呼吸困難を起こすなどがありますが、症状がかなり進行するまで気づかないことも。定期健診でチェックすることが大切です。

●骨・関節疾患
 骨や関節は体をしっかりと支えるために大事なものですが、シニアになると、これらの調子も悪くなることがあります。特に、関節は軟骨などの不具合によって腫れてきたり、変形したりすることもあり、痛みによって普通の散歩も難しくなることもあります。
  動きたがらない、足を引きずったり歩き方がぎこちない、遊びや散歩を喜ばない、階段の前で立ち止まるなどといった様子が見られたら、骨・関節疾患を疑ってみるといいでしょう。
  骨・関節疾患を予防するには、まず太らせないこと(体重が重くなると骨や関節への負担が増大します)。筋力が落ちないよう適度な運動も大事。適切な栄養の管理に加えて、これらの症状を改善するお薬も動物病院で用意されています。

●ホルモンに関連した病気
 ホルモンとは、脳下垂体、甲状腺、副腎などの"内分泌腺"から分泌される物質で、生命の維持に欠かすことのできない大切な役割を担っています。内分泌腺に何らかの異常が起きて、ホルモンの分泌が増えすぎたり減りすぎたりすると、体にさまざまな不調が起こります。
  犬に多いホルモンに関連した病気としては、副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症があります。特に、甲状腺機能低下症は体温が低くなり、無気力、食欲の低下、皮膚の乾燥や黒ずみといった症状が見られますが、「単なる老化」と混同しがちなので注意が必要です。

●ガン
 人と同様に、犬も年をとるにつれてガンの発生率が高くなります。
  乳腺や生殖器の腫瘍など、去勢・避妊の手術をしておくことでリスクを低減できるものもあります。しかし多くの場合、決定的な予防策はありません。適切な食事や生活習慣を心がけ、免疫力を維持することが大切と言えます。早期発見・早期治療がとても大切ですので、毎日のお手入れの際、しこりなどがないかチェックをしましょう。

  1. そもそもシニアとは?
  2. 食事を見直そう
  3. シニアのお手入れ
  1. 心地いい生活スタイル
  2. かかりやすい病気
  3. 考えておきたいこと

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