外耳炎は耳の中(外耳道)に炎症が起きる病気です。かゆみのほかに耳アカが増える、ニオイが強くなる……などの症状がみられます。放っておくと、どんどん耳の奥(中耳や内耳)へと進んで行き、ひどい場合は耳が聞こえなくなることも。たれ耳の犬に多いと言われますが、そうでない子でも発症することはあり、犬では非常に多い病気です。
外耳炎の原因はさまざま。耳アカに細菌や真菌が増殖したり、耳ダニの寄生やアトピー性皮膚炎などが原因で起こる場合もあります。それぞれの原因に応じた治療を行っていく必要があります。
ダイくんのようにしきりに耳をかく、頭を振るなどの仕草が見られたり、いつもより耳アカが多い、ニオイが違うなどといったサインに気づいたら、早めに動物病院に連れて行って診てもらいましょう。
外耳炎に限らず、愛犬の健康管理で大切なのは体の状態や行動・仕草のちょっとした変化に気づいてあげること。犬は「今日は何だか体調が悪い」「ここがかゆい!」などと訴えることはできません。毎日観察してあげることで、いつもと違うことに気づけるのです。
また、薬やワクチンなどで防げる病気もたくさんあります。愛犬が病気にならないよう、元気なうちからきちんと予防してあげるのも飼い主さんの責任です。
とはいえ難しく考えず、まずはスキンシップを兼ねたボディチェックから始めてあげましょう。