大友ファミリーの犬&猫飼育日記 ハジメのニャンコ飼育日記 アダルト編

Story02<食事を見直そう>定期健診へ行きました!そろそろフードを変えた方がいい?

シニア期の栄養管理のポイントは?

 愛猫に健康なシニアライフを送らせてあげるために、食事は重要な鍵を握っています。シニアの猫で多い病気である腎臓疾患や心臓疾患などでは、その発症や進行に食事が大きく影響してくるからです。
  例えば、高齢の猫では慢性腎不全の子がよく見られます。慢性腎不全になると、腎臓が十分に働かなくなり、本来、尿として排泄されるべき老廃物が体内に残ってしまいますが、腎臓の機能が4分の3程度失われないと症状が表れないため、気づいた時にはかなり病気が進んでしまっていることも少なくありません。
  猫の死亡原因の上位にもあげられる慢性腎不全ですが、食事でリンの過剰摂取を避けることで、発症や進行を遅らせることができます。また、タンパク質を制限した食事も腎臓の負担を軽減して、病気の進行を遅らせるのに有効とされます。
  とはいえ、タンパク質などの栄養素をむやみに制限すれば、かえって栄養不良の状態になってしまうことも。良質のタンパク質を適切な量だけ摂取することが大切となります。
  このように、高齢猫のための食事はさまざまな角度から栄養のバランスを考えなければなりません。そうした食事を手作りで毎日用意するには、かなりの手間がかかりますから、必要な栄養が過不足なく配合されているシニア用フード(総合栄養食)を選んであげるのがお薦めと言えます。
  また、酸化によるダメージから細胞を守る働きがある「抗酸化成分」(ビタミンEやC、ベータカロテンなど)など老化の進行を妨げる成分を強化したフードもありますから、そうしたタイプを選んであげても良いでしょう。

※参考サイト:日本ヒルズ・コルゲート株式会社

食欲がない子はどうすればいい?

 もともとフードの好みがうるさく"ムラ食い"も多い猫。シニアになると、体の不調や歯の痛みなどでよりいっそう食べなくなる子がいるようです。「もう年だから食が細くなった」「ワガママになった」などと考えてしまいがちですが、栄養が不足すると病気にかかりやすくなりますし、すでに何らかの病気にかかっていて食欲が落ちている場合もあります。なぜ食べないのか、原因を考えて、きちんと食事が摂れるよう対策してあげましょう。

●歯や口の中に何らかのトラブルがある
 高齢の猫は歯周病や口内炎を発症していることが多いものです。痛みがあるため、食欲はあっても食べられない場合もあります。まずは動物病院で診察を受け、必要があれば速やかに治療を行ってください。「食べにくそうだから……」と小粒のフードに変えたり、フードを砕いて与える人もいますが、大粒のフードを噛む方が歯垢がつきにくいというメリットも。あまり先走って対策するよりは、少し様子を見て、どうしてもつらそうな時には変更しましょう。

●食器の位置が低くて食べにくい
 猫はフードを舌を使ってすくい取るようにして食べます。若い猫なら問題ありませんが、高齢になると床の上に置いた食器から食べるのは結構つらい場合も。台などを使って、猫が食べやすい高さに食器を置いてあげましょう。これだけのことで食欲が復活する子も少なくありません。

●お腹がすかない
 運動不足だったり、オヤツの食べすぎが原因でお腹がすかず、フードを食べないこともあります。遊びに誘って運動の機会を増やす、オヤツを与えるのをやめるなど、生活習慣を見直すことも大切です。胃腸が弱って食が細くなっている場合は、肉のゆで汁をかけたり好物をトッピングする、フードを温めてから与えるなどの方法で食欲を刺激できることがあります。

  1. そもそもシニアとは?
  2. 食事を見直そう
  3. シニアのお手入れ
  1. 心地いい生活スタイル
  2. かかりやすい病気
  3. 考えておきたいこと

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