大友ファミリーの犬&猫飼育日記 ハジメのニャンコ飼育日記 アダルト編

Story03<シニアのお手入れ>最近、抜け毛の量が増えた?毛づやもいまいちだなぁ

 シニアになると行動や体の機能にさまざまな変化がみられます。若い頃とは違った視点で行ってあげたいお手入れもあります。

●ブラッシング
 グルーミングの回数が減って、毛並みが悪くなってきます。特にペルシャやチンチラなどの長毛種は毛がパサついてからみやすくなり、毛玉もできやすくなります。毛玉は固まるとフェルト状になり、その下の皮膚が蒸れて炎症が起きることも。まめなブラッシングで毛玉を防ぎましょう。
  また、回数は減りますがまったくグルーミングをしなくなるわけではありません。猫はザラザラした舌で毛を舐めるので、抜けた毛を飲み込みやすいのです。毛球症や便秘の原因になるので、ブラッシングで抜け毛や古くなった毛(死に毛)を取り除いてあげましょう。

●歯磨き
 歯周病はシニアの猫に多い病気のひとつ。食後、歯に食べカスをつけたままにしていると、細菌が増殖して歯垢になり、放置しておくと歯石になって、歯周病を起こします。猫の場合、歯垢が歯石になるには1週間程度しかかかりません。
  食後の歯磨きを習慣にし、歯垢を早めに落とすことが大切。子猫の頃から習慣づけるのが一番ですが、シニアになってからでも慣らすことは可能です。まずは口の周りを触ることから始め、徐々に口の中に指を入れること、歯を触ることに慣らしていきます。ただし、シニアの猫では口内炎ができていることも多く、痛みがあると歯磨きをさせてくれません。まずはかかりつけの獣医師に診察してもらい、必要なら歯科処置を受けましょう。

●爪切り
 高いところを昇り降りしたり、活発に動いて遊んだり、十分な爪とぎをしていれば、爪が伸びすぎることはありません。
  ところがシニアになるとあまり運動しなくなり、爪とぎの回数も減るため、爪が伸びてしまいがち。また通常、爪は指先にしまわれた状態ですが、年をとると出しっぱなしになる子もいます。爪を出したままだと絨毯に引っかかったり、肉球にくいこむことも。できるだけ家庭でこまめにカットしてあげましょう。

★お手入れについての解説はこちら

シニアでも麻酔をかけて歯石を除去すべき?

 歯垢を放置しておくと歯石になります。歯石は家庭でのお手入れでは完全に落とすことができず、動物病院で麻酔をかけた上で歯科処置をしなければなりません。「歯石を取るだけで全身麻酔?」と思うかもしれませんが、動物病院での歯科処置は見えている部分をきれいにするだけでなく、歯と歯茎の間にできた溝(歯周ポケット)の中も丁寧に掃除します。また歯垢・歯石を取った後は、歯垢がつきにくくなるよう歯の表面をきれいに磨き上げます。こうした処置を行うため、全身麻酔が必要となるのです。
  歯科処置の前には、必ず血液検査やレントゲン検査などを行って、麻酔をかけられる状態かどうかを確かめます。検査結果がOKであれば、シニアだからと言って必ずしもリスクが高いとは言えません。
  とはいえ、全身麻酔には一定のリスクが伴いますから、こうした処置が必要になる前に、日頃のケアで予防することが大切です。

  1. そもそもシニアとは?
  2. 食事を見直そう
  3. シニアのお手入れ
  1. 心地いい生活スタイル
  2. かかりやすい病気
  3. 考えておきたいこと

ページのTOPへ