「猫」という名前は「寝る子」に由来するという説があるほど、猫はよく寝る動物です。シニアになったらますます寝ている時間が長くなりますから、今まで以上に質のよい睡眠を提供してあげたいものです。
スーちゃんは新しいベッドの置き場所が気に入らなかったのかもしれませんね。狭いところ、高いところや日当たりのいいところ、涼しいところなど、猫は自分が心地よく眠れる場所をよくわかっています。ただし、老化すると周囲の環境に無頓着になったりするので、その場所が本当に猫に適しているかは要チェック。特に冬場は、隙間風が吹き込むような場所だと猫の体力が奪われます。また、若い猫や人間の子どもがいると、猫の眠りをさまたげることがあるので、生活空間を分けましょう。
シニアになると体温を維持する機能が低下するので気温の変化に対応しにくく、夏は熱中症になりやすかったり、冬は体を冷やしてしまいがちです。暑いときはエアコンのドライ機能で除湿したり、風通しよくしてあげます。寒いときはペットヒーターなどを活用することもできますが、低温やけどなどをしないよう、様子を見てあげてください。温度差の大きい、春や梅雨どき、秋もシニアには注意が必要な季節です。