愛猫が元気なうちは、老後についてなかなかイメージしにくいものです。でも元気なうちにこそ、先々のことを考えておくようお薦めします。心の準備ができていれば、緊急事態が起きた時にも余裕をもって対応できます。
緊急事態はいつ起きるかわかりません。かかりつけ動物病院の休診日や夜中に起きることも。休診日が重ならない別の動物病院や夜間救急病院を調べておけば安心です。かかりつけ動物病院とのお付き合いも、今まで以上にしっかりしたものにしておきましょう。愛猫の過去の病歴や検査結果、性格などを知っておいてもらった方が緊急時の診療もスムーズですし、治療方針などで迷った時にもお互いの考えがわかっていれば、信頼して相談できると思います。
また、猫は寝たきりになることはあまり多くありませんが、排泄や食事の補助といった介護が必要になることはよくあります。「もしうちの子が介護が必要になってしまったら」「もし治療できない病気になったら」といったことも、少しずつ家族で話し合っておくといいと思います。「いつか介護が必要になるかもしれない」ということを頭の片隅に置いておけば、介護グッズなどの情報にも敏感になります。
シニアライフを明るく前向きに過ごすために、大切なのは愛猫の老いから目を背けず、きちんと真正面から受け止めてあげることです。老化の進行はその子その子で違いますから正解はありません。愛猫と飼い主さんにとって、最も悔いのない選択をしていってあげましょう。